2015.11.11更新

【ご相談内容】

深夜勤務が終わりバイクで帰宅途中、交差点を右折してきたタクシーとぶつかり転倒し、左肩腱板損傷・左肋骨骨折等の怪我をしました。

現在リハビリ中で、まだ仕事はできない状況ですが、相手の保険会社から休業補償を打ち切ると言われてしまいました。どうしたらいいですか。

また、乗っていたバイク等も破損してしまったのでその損害も賠償して欲しい。

 

【解決までの経過と内容】

相手(タクシー会社)が掛けていた保険は対人賠償保険のみで、対物賠償保険には加入していませんでしたので、ご依頼者の怪我の治療費・慰謝料・休業損害などの人損部分は保険会社との間での交渉、バイク修理費などの物損部分はタクシー会社の担当者との直接交渉、と2つの窓口に対する交渉になりました。

 

ご相談にいらした時点で既に事故から1年5か月以上が経過していたため、相手の保険会社は補償の打ち切りを検討しているようでした。

そこで、左肩関節形成術を行ってからはまだ数ヶ月で現在リハビリ中であり、事故前の仕事内容等から休業せざるを得ない状況であることや治療継続の必要性などを強く訴えて交渉していきました。

 

また、過失割合についても、相手方の過失8割:ご相談者側の過失2割の割合で当初提案がされていたとのことでしたが、当職が受任後、相手方運転手の前方注意義務違反等を指摘してタクシー会社の担当者と交渉することにより、相手方の過失を9割にすることができました。

治療がすべて終了した段階で最終的に示談交渉を行い、物損部分は約48万円(相手方車両の損害に対する責任額を差し引いた後の金額)、人損部分は約636万円で示談解決となりました。

 

【ポイント】

交通事故の場合、相手方とのやりとりは、相手方が契約している保険会社の担当者との交渉になることが多いですが、交渉先が複数になることもあります。

 

また、特に本件のように大怪我をして治療が長引いている場合には、解決までに時間がかかりますし、相手方との交渉も粘り強く行っていく必要がありますので、治療に専念し、納得のいく解決を導くためにも弁護士のサポートが役に立ちます。

 

 

 

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交通事故詳細ページ

 

投稿者: 弁護士 村田 彰子

2015.11.04更新

【ご相談内容】

30代女性からのご相談です。

結婚して4年で、子供はいません。大学を卒業後正社員として働いていましたが、結婚とともに退職し専業主婦になりました。

結婚後しばらくしてから、夫からの度重なる言葉の暴力などで動悸や息切れがでるようになってしまい、適応障害によるパニック状態と診断を受けました。

現在、夫とは別居中ですが、先日夫から離婚話を持ちかけられました。金銭的な面などが不安です。

 

【解決までの経過と内容】

ご相談者自身も離婚することについては同意していましたが、夫と直接話し合うことには強い不安を感じておられ、今後の交渉をすべて弁護士に依頼したいとのご希望でした。

そこで当職が夫との交渉を受任して夫側に連絡したところ、先方も弁護士を依頼しましたので、弁護士同士での交渉となりました。

 

先方(夫側)の弁護士からの当初の提案は、財産分与として約100万円、別居後未払になっていた婚姻費用の分として約270万円の合計370万円を支払うというものでしたが、当方からは慰謝料を請求するとともに、未払婚姻費用・財産分与についても粘り強く交渉を重ね、最終的に、夫から妻へ合計650万円を支払うことで合意することができました。

ご依頼者は夫からの上記和解金650万円を受け取って離婚届を提出し、無事解決に至りました。

 

【ポイント】

本件は双方ともに弁護士が受任した事例です。

相手に弁護士がついた場合でも、相手側の事情によって一方的な提案がされることがありますので、内容をよく吟味したうえで納得のいく解決をはかっていくことが必要です。

本件では、双方の弁護士間で比較的スムーズに交渉を進めることができましたので、家庭裁判所の調停までには至らず話し合いにより早期の解決ができました。

 

 

 

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離婚詳細ページ

 

投稿者: 弁護士 村田 彰子

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